【キハ対決！JR北海道キハ40形 VS東武キハ2000系】
　東武鉄道キハ2000系は1954年に3両製造され、1983年5月の熊谷線（熊谷～妻沼）廃止に伴い全車廃車となった、東武鉄道唯一の自社発注の気動車です。SLで運行されていた当時、熊谷～妻沼間10.1kmを24分で運行していましたが、キハ2000系は17分で走破し、「特急カメ号」という呼び名で親しまれました。登場当初はクリーム色とコバルトブルーのツートンカラーでしたが、のちに8000系などでも採用されたロイヤルベージュとインターナショナルオレンジのツートンカラー、末期はセイジクリーム1色をまとっていました。
　
　JR北海道キハ40形は1977年から1982年までに888両が製造され、全国各地に投入された気動車です。かつてはJR北海道の非電化区間ほぼ全域で活躍していましたが、新型電気式気動車への置き換えが進み、数を減らしながらも活躍を続けています。酷寒地を走行する北海道のキハ40形は、車内の保温性を高めるためにデッキが備わり、さらに客室内の窓が今や貴重な二重窓構造になっているのが特長です。今やこの二重窓も貴重なものとなっており、キハ40形の他にはキハ54形でしか見られません。


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